高い。ガス代が高いのです。
我が家は大人二人で暮らしているのですが、今月届いた明細の支払額は7,600円ほどでした。
確か以前一人暮らしをしていた時は2,500円くらいだったはず。
心当たりはあるにはあるのですが、今回はその理由と節約方法について考えてみたいと思います。
■そもそもガス代の計算方法は?
さて、ガス代高騰の理由を考えていくに当たり、現状を把握する必要があります。
知りたいのは以下2点です。
・ガス代の計算方法はどうなっているか
・どのくらいの量のガスを利用しているか
これらを調べるために、私が住んでいるマンションで導入されている東京ガスの料金テーブルを調べてみました。
ふむふむ、なるほど。
パッと見、ガスは使えば使うほど量当たりの単価が安くなる方式をとっているようです。
ちょっと表だとわかりづらいので、これをグラフに置き換えてみました。
【東京ガス 一般契約料金 2012年1月検針分】
こうしてグラフにしてみるとよくわかるのですが、多く使ったからと言って目に見えるほどの単価の減少はないようです。
ほぼ直線。
使った量に準じて一定のペースで料金がかかっていくことがわかります。
■我が家のガスの使用量はどう変わったのか
では次に我が家のガスの使用量が以前と今でどう変化したのかを調べてみます。
記憶に残っている請求料金をグラフに当てはめて使用量を計算してみます。
※料金の単価、計算方法は変わっていないという前提
改めて見てみると驚きです。
なんとガスの使用量が4倍以上に膨れ上がっていたわけですね。
高く感じるはずです。
■今のガス代は一般的に高いのか?安いのか?
対策を練る前に今の我が家のガス代が世間一般に比べて高いのか、安いのかを調べてみたいと思います。
なぜそんなことを調べるかというと、それがわかることで節約を考えるときの方針、目標値が変わってくるからです。
どういうことか整理すると、
・世間一般より高い
⇒無駄遣いしている可能性あり
⇒比較的普通に節約可能
・世間一般より安い
⇒既に現状でも節約できている
⇒かなり頑張った節約が必要or現状を受け入れる必要あり
ということで、現状からの改善が可能かどうか、その度合いは?といったことが一般的なデータと比較することで見えてきます。
まとまったデータは見つからなかったのですが、同じような二人暮らしの世帯では、6,000円~8,000円というのが平均のような気がします。
4,000円くらいという意見もちらほらありましたが、あまりに価格差があるので、エネファームなどの別のシステムを導入しているのではないかと感じました。
ということで、我が家のガスの利用料は二人暮らしとしては高すぎるということはないが、もう少し改善の余地あり、といったあたりではないかといったん結論付けます。
■ガスの主な用途「コンロ」と「風呂」を節約するには
ガス代を節約するに当たり、方法は大きく二つです。
・必要となる行為を行わないか
・より安いエネルギーで代替するか
そして、ガスが利用されている主な用途は「コンロ」と「風呂」のみです。
以前に比べると、コンロで料理をする機会が増え、冬場は毎日風呂を沸かして入っているので、そりゃあ高くなるわけです。
これらの要素をまとめると、ガス代を節約する方法は以下に集約されます。
・風呂に入らない
・シャワーを使わない
・料理をしない
・食材加熱を電子レンジで代替する
風呂はガス以外に沸かす方法がないので、「代替する」という選択肢はありません。
こうしてみると意外と絞られますね。
もちろん日々少しずつ入浴時間を短くする、などの工夫は考えられますが、大きく削れるのはこれらに集約されます。
■最も効果の高いガス代の節約方法は
では、このうち、どこを意識するのが最も効果的なのでしょうか?
前述の通り、ガス代は使用量に左右されるので、家計全体において、ガスの使用量が大きい部分を削ることができれば、効果的に節約が行えます。
わかりやすい順に、風呂、シャワー、料理でガスの使用量を推定してみます。
・風呂のガス使用量
ちょっと調べてみると、ガスの使用量は温める対象に対して与えられる熱量によって決まってくるようです。
なので基本的には、お湯張りでも追い炊きでも水量と元の水温が一緒なら変わらないとのこと。
計算式は以下で表せます。
水量 × 上昇温度 ÷ 1m3あたり熱量 × 日数 = 月間ガス使用量
これを我が家の例に当てはめて計算すると、
150L × 30℃ ÷ 11,000kcal/m3 × 30日 = 12.27m3
となります。
※1m3あたり熱量は都市ガス計算。プロパンだともっと悪いらしいです。
・シャワーのガス使用量
風呂とは別に体を洗うためにシャワーを利用しているので、こちらも計算します。
シャワーであろうが風呂であろうが、温める水量によって、ガスの使用量は変わりますので、どのくらいの時間でどのくらいの水量を使うのかが問題です。
使用時間 × 1分あたり水量 = 1日あたり水量
20分 × 12L/分 = 240L
これは何気に風呂の水よりも多い量になるんですね。
単純に水量の比率で計算すると
240L ÷ 150L × 12.27m3 = 19.63m3
・コンロのガス使用量
残ったコンロの分は全体から風呂とシャワーを引くだけでOKのはずです。
47.56m3 - 12.27m3 - 19.63m3 = 15.66m3
意外なことに、ガスの使用量は多い順に、シャワー>コンロ>風呂 という順になりました。
■実際にできる節約方法は意外と少ない
ここまで考えてみたものの、実際にシャワーを使わないことが可能か、と考えてみるとなかなか難しい気がします。
風呂に張ったお湯で洗うということもできますが、やりすぎるとつかるお湯がなくなってしまうので、お湯を捨てる日くらいしか実践できなさそうです。
しかも、数日使ったお湯で体を洗うのは家人の大きな反発を受けそうですし。
実際のところは、今回の調査を通じてついでに得た少しずつの節約施策を実践していきたいと思います。
【効果的かつ簡単そうなガス代節約施策】
・給湯スイッチを使わないときはすぐに切る
⇒つけっぱなしだと保温状態のようになってしまうそうです。
・シャワーは出しっぱなしにしない、出しすぎない
・入浴中は換気扇を切って、温度低下を防ぐ
・野菜などの下処理加熱は電子レンジを活用
といったところでしょうか。
これらの施策を実行しながら、効果が出てきたらまた結果を共有したいと思います。