1月12日(木)12時20分ころ、福島県沖でマグニチュード5.8の地震が発生しました。

で、私はそのとき会社のデスクで仕事をしていたわけですが、久々に大きな地震だったのか、社内にいた人の多くの携帯で緊急地震速報が鳴り響きました。

それにしても、あの音は何度聞いても心臓に悪い。
機種やキャリアによって違いはあるようですが、一様にウューンウューンなどとこちらの寿命を縮めてくれます。

そこで考えました。

なぜ緊急地震速報はあんな音なのだろう?
もっとふさわしい音はないものだろうか?

と。


そもそも緊急地震速報の目的とは何か

どのような音がふさわしいかを考えるためには、まず緊急地震速報の目的(存在意義)を考える必要があります。

その目的とはどんなものなのか、ちょっとしたフレームワークに当てはめて考えてみます。

Who(誰に) ⇒ 全ての人に
What(何を) ⇒ 危険を
When(いつ) ⇒ すぐに
Where(どこで) ⇒ どこででも

知らせる必要があるということですね。

あれだけの被害を巻き起こした地震なのですから当然です。


緊急地震速報の音に求められる要件とは

それでは次に、この目的に照らし合わせて求められる要件を考えてみましょう。
全ての人に、危険を、すぐに、どこででも、伝えなくてはなりませんので、


・全ての人に

老若男女全ての人です。特に注意しなければならないのは高齢者です。

耳が遠くなっている方も多くおりますので、音量が大きいことは必須条件でしょう。

また高い音も避けた方がよいでしょう。
モスキート音などでも知られる通り、高い音は年を取るにつれて聞きづらくなります。

なるべくなら低い音にすべきです。

※モスキート音とは↓


・危険を

伝える内容は危険です。逆に言うとほのぼのするような音はダメです。

警告音としてサイレンのような音がふさわしい気がします。


・すぐに

これも危険と同じような要件になりますが、聞いた瞬間にほのぼのされても困ります。

すぐに意図(地震が起こったこと)が伝わるように警告音が好ましいです。


・どこででも

これが意外と重要なのですが、緊急地震速報はどこででも受信する可能性があります。
またどこにいても気づかなくてはなりません。

なので、街中や雑踏でかき消されてはいけないということです。

つまり、自然界や都市部には存在しないオリジナルな音でないといけないということです。

警告音がいいからと言って、安直にパトカーなどのサイレンをマネしてはいけないのです。


ではもっとふさわしい音はないのか

要件をまとめてみましょう。

・大きい
・低い
・警告音
・他にない

となります。

こうして要件から考えてみると、今の音はかなり緊急地震速報にふさわしい音だと思えてきました。

冒頭で「寿命が縮む」と書きましたが、そのくらいビックリして不快でないと目的を達成することができないわけですね。

考えることで納得してしまいました。


それでも念のためもっとふさわしい音がないか検討してみます。

とはいえ、「他にない」という要件が入りますので、~~のような、という表現は使えません。

擬音でできる限りの表現をしてみましょうか。


・ギュワーエギュワーエ
・ムイーオムイーオ
・グワラロッチャグワラロッチャ

大変失礼いたしました。




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恒例の答え合わせで現在の音になった経緯を調べてみましたが、要件としては概ね正解だった気がします。

また楽譜から分析している記事があったので紹介しておきます。

半音ずつずらした音を鳴らしているとかかなり衝撃。
「全ての人に」を実践した結果として、このように完成度の高い音が生まれたんですねえ。