you a winnah ha ha ha / istolethetv

ネット界隈ではパチンコ叩きがすごいらしい。

らしいというのは、このブログを書くようになって初めて知ったからだ。

パチンコ屋というと個人的には一度も足を運んだことがないので、駅前にあるちょっと騒々しい店というくらいの印象しかない。

周りにパチンコに興じている知り合いもいないので、昔アルバイト情報誌でちょっと高給のアルバイトが出てたなあ、とか、テレビCMでパチンコ機が増えてきたなあ程度の何とも浅い知識であった。

でも逆に浅い知識であったが故に、なぜそれほどにネットでパチンコが嫌われるのかがイマイチわからなかったので、ちょっと本を読んで勉強してみた。

読んでみたのは一昨年発売されて、話題になっていたこちらの本↓



なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか


確かに私自身、韓国がパチンコを全廃したということ(というかそれ以前に韓国にもパチンコがあったということ)を知らなかったのでタイトルや書評記事に煽られるがままに買ってみた。

今回はこの本に関する書評と本を読んで感じた自分なりのパチンコ観を書き連ねてみたいと思う。


■パチンコ批判本に関する書評

まず今回読んでみたこの本の紹介からさせていただきましょう。

本の内容は三章構成。

一章 なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか

二章 なぜパチンコは、廃止されなければならないのか

三章 なぜ日本は、パチンコを廃止できないのか

という構成になっています。

一章ではお隣の国、韓国におけるパチンコの隆盛と廃止に至った歴史をドキュメンタリーのようなインタビューに基づくレポートとして紹介しています。

二章ではそもそも論に戻る形で、パチンコを廃止しなければならない理由について、パチンコ被害者の方からのお便りを紹介していきます。

最後の三章では、ここまでの流れをふまえて、日本でパチンコが廃止できない理由を、金に目がくらんだ政治家のせい、と一刀両断する形で結論づけています。

読んでいて思ったのは一章、三章はまあいいとして、二章のあまりのお粗末な分析っぷりです。

というかこの本には本当に「パチンコを廃止すべき理由」が紹介されていません。

一見するとタイトルでは二章がそこにあたりそうなのですが、被害者の会からのお便り紹介ばかりで、日本全体としてのパチンコによる悪影響が全くもって語られていません。

ほんの数人のパチンコが原因で破産したり、その流れで殺人に及んでしまったり、子どもを駐車場の車の中で死なせてしまっただけで一つの業界を廃止に追い込むことなどできるのでしょうか。

個人的にはそんなことがまかり通ったら、猫を電子レンジに入れて加熱してしまう人たちのせいで電子レンジがなくなってしまう気がするのですが。

もしかしたら「パチンコを廃止すべき理由」というのは業界の人にとっては自明過ぎて、今更証明する必要のない部分なのでしょうか。


■本当に廃止したいならちゃんと話し合おう

私もどちらかというとパチンコ反対派です。

まあ基本的にはやったことがないので、なくても全く影響がないというだけですが。

それに加えて街の美観を損ねるのでちょっと好きではありません。

しかしながら、パチンコ大好きな人たちやパチンコ業界で働く数十万人の方を失業に追い込んでまで廃止したいとも思わないので、ここは一つ私の浅い知識でパチンコを廃止した方が良い理由をしっかりと考えたいと思います。

この本に書いてあることもネットでよく出ている意見も含めてちょっと整理してみましょう。

パチンコを廃止した方が良い理由としてよく出てくるのは下記のようなもの。

1. パチンコは射幸心を煽り依存症にした上で破産に追い込む

2. 依存症になった人は犯罪に走りやすい傾向がある

3. パチンコ業界の収益は暴力団に流れている

イマイチ今回の本を読んだだけではこの3点が本当なのかどうかが判断できませんでした。

1なんかはパチンコだけでなく他の公営ギャンブルなどにも言えることなので、その他ギャンブルよりもいかにひどいかという現状を証明する必要があります。

2はパチンコ依存症と犯罪の関係性なので、依存症患者数と犯罪発生件数に相関があれば良いということになりますでしょうか。こちらは「そういう人もいる」程度ではだめで、明らかに社会全体に害悪を与える程度の影響があると証明する必要があるでしょう.

3は一番証明するのが難しそうですが、正直パチンコとは直接関係ないのではないでしょうか?

ネットの中の陰謀論ではよく使われるパターンですが、パチンコで生み出された結果の収益と、暴力団との関係はあまり意味がありません。どのように稼いだお金であれ暴力団に流れるのは 出口を塞ぐべきであって、入り口から塞ぐべきではないでしょう。そんなことを言われて暴力団の事務所の近くにある飲食店に業務停止を食らわせるようなことが正当な規制だとは思えません。

まあパチンコという業態自体に暴力団へ資金が流れやすい仕組みが組み込まれているのであれば、その部分は規制する必要があるでしょうが。

まだ自分ではちゃんと調べられていないのですが、これらを一つでも証明できれば、業界全体を廃止する正当な理由になりそうな気がします。逆に言うと、規制に反対の人はこれらを全て反証してあげれば良いだけの話です。


■なぜパチンコを廃止できないのか

とここまで書いてみて日本でパチンコを廃止できていない理由は、この本の二章で語られているような感情論、もしくは被害部分のみを強く切り出したあまりロジカルでない規制理由にあるような気がしてなりません。

この本の著者の方は他にもパチンコ関連の著作を出していらっしゃる、言わば反パチンコ派の急先鋒という感じなのですが、そんな方の批判の方法が、自分のところに何人かの被害者の声が寄せられています、だから廃止した方が良い、ではなくせるものもなくせません。

橋本市長ではないですが、議論を明確にして、パチンコの何が悪いのか、廃止することが誰にとってメリットがあり、さらに社会全体としてメリットがあるのかをしっかりと示すべきでしょう。

むしろこういった非ロジカルなパチンコ批判はパチンコ業界がロジカルに正当性を主張する隙を生み、パチンコ業界に対して利する行為なのではないかとも思ってしまいます。

もちろん、私はこのかたの著作を全て読んだ訳ではないですし、全てにおいてロジカルな議論が感情論より優先されるべきとも思いませんが、明らかにそちら側に足りない部分を感じます。


私個人の意見としては、パチンコそのものに規制をかけるべきというよりは、ギャンブルとしての危険性をしっかりと 教えた上で、それでもやりたい人にはやらせて、そこから派生した犯罪は他の犯罪同様厳しく取り締まれば良いのではないかと思っています。

性善説と言ってしまえばそれまでですが、主に依存症にはまりがちだという貧乏な層の方々を、「あいつらはすぐギャンブルにはまって身を滅ぼすから法律で守ってやろう」というのはおごりがすぎるのではないかと思うのです。

子どもならともかく、同じ大人です。 
時間はかかるかもしれませんが、そういった危険なギャンブルに安易に手を出すような国民が少しでも少なくなるように精神的にも知識的にも教育を整備して、国家全体のレベルを上げることが他の様々な問題も含めて、この国を明るい未来に導けると信じています。



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今回は気になるパチンコ関連の話題一発目です。

パチンコ自体はそんなに興味のある話題ではないのですが、ソーシャルゲームと比較して語られることが多いので避けては通れない話題だと思い書いてみました。

少しずつ勉強しながら考察を深めていきたいと思います。


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