こんな記事を読みました↓



こちらの記事では金融業界の規制あるあるを交えながら、厳格な規制をソーシャルゲームに適用してみたら面白そう、というスタンスでした。

私は金融のことは全くわかりませんが、記事中にあった
三店方式的な仕組みでアイテムの換金も可能であるという事実を持って、ソーシャルゲームも賭博の一種だと断定するのは、坊主憎けりゃ袈裟まで憎すぎて、ストールを含めた袈裟っぽいファッションの人を端から虐殺していくような暴論であり、八つ当たりも甚だしいのではないか。

また、射幸心を煽るなというのも抽象的すぎて意味不明であり、世の中に数多ある射幸心ビジネスを捨ておいてソーシャルゲームだけを規制せねばならない理由はイマイチ見えてこない。

よくわかります。

以前私もパチンコに関する記事で触れましたが、なぜかようなまでに頑なに規制しようという人がいるのか、わけがわかりません。

なので今回はソーシャルゲームはなぜ規制されなければならないのかを、根本に立ち返るぐらいに当たり前のことに踏み込んで考えてみます。


■パチンコ(≒ソーシャルゲーム?)を規制すべき理由

まずは話を既に風営法により規制されているパチンコに絞って進めていきたいと思います。

パチンコを規制すべき理由としてよく挙げられているるキーワードは以下のようなものです。

・射幸性
・換金
・賭博
・中毒性
・犯罪

文章にすると、「パチンコは射幸性を煽って換金が可能。つまり賭博の一種であり、非常に中毒性が高い。パチンコが原因となって犯罪や事故につながることもあるので規制すべし」といった按配かと思われます。

こうして文章にして書いてみると、たしかに曖昧模糊としており、「射幸性を煽って換金が可能」なものなんて他にもごまんとあるのではないかと思います。

パチンコと犯罪の関連性がどれほどのものかはわかりませんが、そこが強いのであれば、社会全体としてパチンコの存在はマイナスであり、規制すべきという流れはわからんものではないです。

パチンカーに道端で襲われたら嫌だし。


■パチンコと犯罪の関連性はあるの?

というわけで規制論の肝になりそうなパチンコと犯罪の関連性について調べてみたが、見つかりませんでした。

これがまた驚くほど見つからない。珍しくちゃんと調べようと思って犯罪白書までチラ見してみたのに見つからない。

代わりと言ってはなんですが、パチンコ店の駐車場で赤子を死なせた、とか、パチンコの借金が原因で強盗殺人、のような個別事例はよく出てくる。

やっぱりパチンコ反対派の方々は個別の危険な事例を強調して、世論を操作しようとしているだけなんでしょうか?

強盗殺人につながるような借金を生み出すことが問題ならば、ベンチャービジネスとか自営業も結構な確率で借金を背負うことになるので、規制しなくてはいけないんではなかろうか。いくらなんでも極論だが。

どうもパチンコだけではらちが明かない。
おそらくはパチンコを抽象化して語られる「賭博」にこそ問題の根があるのであろう。

ということで賭博罪の成り立ちについて調べてみました。


■なんで賭博はいかんの?

Wikipediaによると賭博罪の保護法益(何を守るために規定されているか)は以下の通り。

判例・通説は、公序良俗、すなわち健全な経済活動及び勤労と、副次的犯罪の防止であるとしている(最大判昭和25年11月22日刑集4巻11号2380頁)。具体的には国民の射幸心を煽り、勤労の美風を損い、国民経済の影響を及ぼすからと説明される。他人の財産を保護法益とする説もある。


公序良俗という言葉はいやらしいので置いておくとして、賭博が法により規制されるべき理由は、

・賭博は経済活動や勤労を邪魔する

・賭博は副次的に犯罪発生につながる

という2点が主のようです。


まず一つ目の「経済活動や勤労を邪魔する」というのは本当でしょうか?
というかどういう物の見方をしているのでしょう?

賭博で大儲けしてしまうと、まじめに働くのが馬鹿らしくなってしまうという論理でしょうか。しかし、賭博というのは通常儲かるものではありません。

皆で掛け金を出し合って、さらに胴元の取り分が存在する以上はやればやるほど全体で収支マイナスになっていくのがギャンブルの常です。

なので儲かりまくってしまいウハウハ、という論理はありえません。

むしろギャンブルが世の中に存在すると、働けど働けど暮らし楽にならず、ということで勤労意欲が増す気もするのですが、良い方に考えすぎでしょうか?


次に二つ目の「副次的に犯罪発生」ですが、これもやはりパチンコと同じで犯罪発生が増加するような統計的なデータは見られませんでした。

調査ついでに見つけたあるレポートの中には、賭博罪の保護法益は公序良俗が主であって、特に明確に規制する根拠が見当たらないというものもありました。

話は逸れますが、公然わいせつ罪とかと一緒だと。
まあ確かに公然わいせつがなぜ罰せられるのかと言われると言葉に困りますな。

■パチンコと向き合う真のノブレスオブリージュ(持てる者の義務)とは

閑話休題。

結局パチンコも、そもそもの賭博も規制する理由が見当たりませんでした。

業界の周辺には良くない部分もあるのでしょうが、そのものずばりパチンコ=根絶すべき対象という感じはしないですね。

パチンコによって破滅に追い込まれているのは、社会的、情報的に弱者が多いから守ってあげなきゃというノブレスオブリージュ感は嫌いではないですが、いかにも上から目線というか、自己満足のエゴイスト感がぬぐえないので好きではないです。

パチンコにはまる人の大半はパチンコのギャンブルっぷりを知っていて、自ら首を突っ込む人が大半でしょうし。
大の大人を子ども扱いして保護の対象のように扱うのはいかがなものでしょうか?

そのあたりは今回の元ネタ提供ブログ「よそ行きの妄想」でも以前触れられていますね。

反対論者の論には、邪悪なパチンコ業界と、それにだまされ搾取されていることにすら気付かない弱者たちという非常に単純な構図が透けて見えるが、これは単純にパチンコ愛好家をバカにしているとしか言いようがない。

常識的に考えて、パチンコをする人にも何らかしらの動機があるに決まっている。彼らはパチンコによって何らかの欲求なり衝動なりが満たされると思うから、パチンコをするのだ。まったくもって当たり前の話過ぎて申し訳なさすら覚えるが、パチンコをする人とパチンコ屋の関係は、単純に需要と供給の関係なのであって、小作農と封建領主のような関係ではない。パチンコをする人のそもそものところにある動機も考えず、ただひたすらパッと見の印象で搾取だ陰謀だと噴き上がる様は、見るも無惨である。



仰る通りだと思います。

持てる者が本当に考えるべきは、パチンコ自体を規制して過保護に娯楽を一つ奪ってしまうことではない。

そんなことをしても、どうせその人たちは競艇や競馬に突っ込んで同じ目にあったり、もっとたちの悪い裏カジノみたいなのにはまって借金地獄まっしぐらというのが既定路線でしょう。そんなもの実在するのか知らんが。


それよりも意識してやらないといけないのは、パチンコで破滅した方が、安易な犯罪に走らず、足を洗って再出発できるように社会の仕組みを整えることであったり、パチンコに限らずギャンブルというのはすべからく損するものであり、理解したうえでの一攫千金のスリルを楽しんでね、という啓蒙活動をすべきだと思います。

もっと言うなら、

パチンコみたいな玉が大量に出るだけのギャンブルなんてつまらない!

真面目に働いたお金を子どもや未来に投資するのはなんて楽しいんだ!

と思えるような社会にしていくことこそ、情報強者と自称する人間たちの責務ではないのかと思ったりします。


■で、ソーシャルゲームは?

パチンコから流行りのソーシャルゲームにつなげたかったのですが、パチンコだけで力尽きちゃいました。

ここまでの流れを踏襲すると、まだソーシャルゲームのRMTがらみで犯罪が発生したわけじゃないんだから規制は早くね?っていうのが私見です。


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