震災関連の多額の賠償金支払いが予定されている東京電力を、破たんさせずに政府が保護してしまったことで、混沌を究める我が国の経済。

ご多分に漏れず、私も怒りを感じております。

そんな中、先日決まったのがこちらのニュース↓

大規模太陽光、1キロワット時あたり42円 再生可能エネ買い取り価格

なんと太陽光発電で発電した電力を電力会社が買い取ってくれると。

しかも「義務付ける」とのことなので、電力会社は売り手がいたら必ず買わなければならないと。

なんとも恐ろしい制度ですなあ。

まあ誰にとって恐ろしいかというと電力の最終購入者である「国民自身」なんですが。

藤沢数希さんもアゴラでおかんむりです。

太陽光発電の強制買い取り価格42円/kWh、20年間保証の異常

電力会社は原価を売値にまるごと転化できる伝家の宝刀を持っているので、それを使うと電力会社は困るどころか儲かってしまうという不思議。

いったい誰のための制度なんだか・・・


が、いつでも前向きに考えるのが善良な小市民たる私の務め。

いっそのこと、この問題の固定価格買取制度を逆利用して、今度こそ東京電力を破綻に追い詰めてやれ!というのが今回の思考実験の趣旨。

というわけで前置きが長くなりましたが始めていきます。


■東電を破綻させるための支払額は


まずは今回の実験のゴールである東京電力を破綻させるために、いったい幾らの支払いを請求すればいいのかを考えましょう。

会社をつぶすためには債務不履行になるように、現在保有している現金(キャッシュ)では支払いきれない量の債務を背負わせてしまえばいいわけです。

目線は全く別ですが、東電の貸借対照表から現金保有について触れていたのがこちらの記事↓

そもそも東京電力に賠償金は払えない

こちらによると平成22年12月期の決算時点で東電の保有している現金は2,700億円。

グループ会社の資産を売却したり、銀行に融資してもらったり、という話はあるにしても、ちょっと多く見積もって1兆円の負債を背負わせてやれば、背負いきれなくなる可能性があるということにしましょう。

しかしながら、のんびりと1兆円の負債を背負わせようとしても、彼らは電気料金に転化する権利をなぜか持っているので、東電が電気料金を値上げする前にことを片付ける必要があります。

言わば電撃作戦です。

わかりやすく1ヶ月で1兆円の支払いを東京電力に要求することを今回のミッションの目標にしましょう。


■それだけの金額を生み出せる発電量は


さて、件の太陽光発電買取制度で1兆円分も買い取ってもらうためにはどれほどの電力を提供すればいいのか。

買取価格は42円/kWhと書いてありましたので、これで単純に割り算すると、

1,000,000,000,000円 ÷ 42円/kWh = 23,809,523,810kWh

わかりやすくすると240億kWhの電力量が必要ということです。


※問題なのはこのkWhという単位の意味がよくわかってないことですね。

1kWhの発電能力を42円で買ってくれるというのはどの期間なんでしょう?

文字通り1時間当たり?月?年間?

どこのニュースにも書いてないんですよねえ。そもそもそういう話じゃないのかな?


■必要な発電量を生み出すための広さは


なんか240億kWhという途方もない発電量を生み出す必要があることがわかりました。

それって一体どれほどの規模の太陽光発電システムが必要なんだ?ということで調べてみると下記のブログに明快な答えが↓

年間発電量1000億kWhを太陽光発電所でまかなうにはどれだけの面積が必要か?

※話はそれますが、こちらの記事、震災より2年も前に書かれているんですよねえ。メディアに出てこないだけでやっぱり識者はいろいろ考えていたんですね。

こちらの記事によると年間1000億kWhの発電量を得るのに必要な太陽光発電の面積は、約900平方km。

kWhの意味がよくわかっていないので、ここから適当な計算をしますが、

年間1000億kWh ÷ 900平方km = 11億kWh/平方km

1平方kmの面積が生み出す太陽光発電量は年間11億kWhということになります。

東電をつぶすためには1ヶ月で240億kWh必要なので、

240億kWh ÷ (11億kWh/平方km ÷ 12ヶ月) = 約260平方km

つまり約260平方kmの広さの太陽光発電所を作れば、目標に到達できそうです。


■結論:東電を破綻させるため、埼玉と千葉が手を取り合うとき


途中の計算とかはまったく合っていない自信がありますが、まあこういうことです。

ちなみに260平方kmというとどの程度の広さなのか?

ベッドタウンの代名詞たるさいたま市の一戸建て3LDKの建物面積は80平方mくらい。


仮に屋根を全てソーラーパネルにすると80平方mがまるまる太陽光発電に使えます。

何軒の一戸建てが必要かというと、

260,000,000平方m ÷ 80平方m = 3,250,000

実に325万件の一戸建てをソーラーパネルに変更して、作った電力を東電に売りつければ見事東電を破綻させるというミッション成功です。

この325万件という数字。戸建なんで1世帯当たりの人数が3人くらいとするとおよそ1000万人ということになります。

都道府県別の人口で見ると、神奈川よりちょっと多く、東京よりやや少ないという感じですね。

※参考:都道府県 人口・面積・人口密度ランキング

ふうむ。残念ながら埼玉県や千葉県では全県民が納得しても東電をつぶすほどのパワーは生み出せないようです。

単一都道府県で人口が足りているのは東京都だけだけど、東京はマンションが多いしなあ。

いや、待てよ。

何も単一都道府県だけでことを成す必要はない。

今こそ長年のしがらみを捨て、埼玉県と千葉県がともに手を取り立ち上がる時ではないか?

埼玉県と千葉県には首都圏の中では一戸建てが多いはずだし、子育て世代も多いはずなので原発や東電に対する反発感情も強いはず。

東京電力管内にあり、破綻させるに必要な発電量を賄うにはこれしかない。

東京電力を破綻させるには、埼玉と千葉による連合。

いわゆる千玉連合の結成が不可欠。というのを今回の思考実験の結論としておきます。


※まあ実際は個人の屋根でなく、遊休地をでっかく使った方が実現性、効率の観点からも有効だとは思いますが。

※さらに追加で買い取ってくれるのは大規模ソーラーに限るらしいので、そもそも一戸建てを寄せ集めてもダメなのか。こういう形でのクーデターを恐れてるのかな?